Smiley face
2024年5月10日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファの西に設置された仮設テントに避難するパレスチナ人ら=AP
  • 写真・図版

 パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止と人質解放の交渉をめぐり、イスラム組織ハマスは10日、イスラエル側が仲介国の提案を拒否したとして、「事態は振り出しに戻った」との声明を発表した。カイロで行われていた交渉は合意に至らず、双方の代表団はすでにカイロを離れた。交渉中断の背景には、双方の思惑の違いに加え、それぞれの内部での合意に対する温度差がある。

  • 143カ国がパレスチナの国連加盟支持、安保理に加盟手続き検討要求
  • 米政権、イスラエルの軍事作戦「国際法と矛盾」 武器支援は継続

 ハマスが戦闘休止案を受け入れたと発表したのは6日だった。ただ、その内容はイスラエルがハマスに対して示した提案とは異なっていた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)などによると、イスラエルとハマスの最も大きな対立点は、戦闘休止案に盛り込まれている「持続可能な平穏」への道筋だった。

 イスラエル側が承認し、エジ…

共有